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永遠のソーイング初心者 黒やぎが綴る、縫い物の記録&時々その他。夢は桃やぎ服量産。

金継ぎ

昨年のこと、お気に入りのソープディッシュを割ってしまったので、金継ぎしました。

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以前、気に入って買った黒いうつわの縁が早々に欠けてしまい、うつわ屋さんに金継ぎをお願いしたことがある。
きれいになって戻り喜んでいたら、使うたびにあちこち欠けて呆然。
そりゃもう「他の皿と重ねただけで欠ける」ぐらいの勢いだった。
後から聞いた話では、作家さんが当時使っていた土に問題があったらしい。
いずれにしても欠けたところを全部金継ぎに出していたら、うつわの値段の何倍にもなってしまう。
仕方がないので欠けた部分をマジックで塗りつぶし使っていたが、ある時、金継ぎ教室が開催されているのを知り、3回コースに参加した。

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教室で購入した金継ぎセット。
漆、うすめ液、パテ(砥の粉)、でんぷん糊、筆、へら、金粉などが入っている。
ちなみに、本物の漆は扱いが難しいので、合成の「なんちゃって」漆である。
セットのお値段は¥7000ぐらいで、その大半が最後に蒔く金粉の材料代とのことだった。

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写真右は、後から日本画の画材屋さんで買った純銀の粉末。
こちらはぐっとお安く、たしか2gで¥500くらいだった。

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教室では例のうつわもお直しした。
黒いうつわなら銀より金が映えるだろうと、お高い金粉を景気よく蒔き散らしたら、何だか成金風に(汗)
ちなみに、金継ぎで大切なのは「根気よく丁寧に」作業すること。
自分が最も苦手とするところであり(苦笑)、実際、教室に参加してみて「こりゃ適性ないわ」と思ったが、最後の最後、金粉を蒔くところだけは非常に楽しく、これだけのために地味~な作業も我慢してやろう!という気になる。

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こちらは受講後、自分で繕ったポットと急須。
洗う際に手が滑ってシンクに落下、微妙にヒビが入り、水がヒタヒタ漏れるようになっていたが、ダメ元でヒビの上をなぞるように漆を塗り重ねたところ、めでたく水漏れが治まった。

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急須の方はよかれと思って漆をベタ塗りしてしまい、ぶっとい帯状になったまま数年使っていたが(写真左)、実際はヒビの中に漆が浸み込めばそれで十分なので、今回、周りの不要な漆をカッターでせっせと削り取り(写真右)、改めて漆をのせて粉を蒔いた。

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地色が濃茶なので金粉の方が合いそうではあるものの、ソープディッシュも金、急須も金じゃ芸(?)がなかろうと思い、急須は金~銀のグラデーションにしてみました(笑)

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ソープディッシュは真っ二つに割れてしまったため、まずは漆とでんぷん糊を混ぜて作った漆のりで接着し、乾いたところで割れ目をなぞるように漆を塗り、金粉を蒔いた。
仕上げの粉は漆を塗った通りにのるため、ここでキレイな線が引けるかどうかが見た目を左右するのだが、私がやるとやはりというか、全然パッとしない仕上がりに。

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むしろ裏側の方がキレイじゃん。トホホ。

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割れ目の埋め方が不十分で陥没している箇所も、粉がのると一目瞭然である。ちっ。
それに漆の塗り方が中途半端なせいで、割れ目が透けて見えている。あーあ。
しかし、粘りのある漆を細くこんもり塗るのは、素人にゃ難しすぎるのだ。
自分不器用ですから~(開き直り)

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こういうのは数をこなすことで上達するのだろうが、あいにく(幸い?)数をこなすほど器を割らないので、きっといつまでたっても今のレベルのままであろう。
ま、家で使うものだからいいけどさ(いくない)

メンドクサガリーノゆえ、金継ぎをするのは数年に一度程度だが、万が一お気に入りの器が割れても自分で救済できるので、習っておいてよかったな~と思う今日この頃である。

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Commented by masako at 2016-01-20 15:21 x
金継ぎ教室、一緒に行きたかったー!
お気に入りの器って、欠ける運命なのですかね?

ところで、金や銀でお化粧してもらった器達、とっても素敵になったねー。
特にガラス器の金継ぎ(銀かな?)が良いわー??
もっとヒビを入れてもいんじゃあないdeしょーか?
ためらっちゃダメダメ♪
レッツ トライ♪
Commented by chocotto-san at 2016-01-20 21:42
わー、金継ぎ教室、たまにお見かけしますよね、気になってました! いいなぁ。楽しそう!黒い器、ちーーっとも、成金風なんかじゃございません!ポイントになって、カッコイイです! それより、驚いたのが、以前にも漆で、急須を直した経験がある・・・ってところです。
直し方、思いもつかないですし、私なら、「金継ぎ教室のお知らせをどこかで見るまで待とう」ってほったらかしにしちゃうかも。 というか、実際、1つ、そんな待機中の急須があります(笑)。 なんだったら、この急須を黒やぎさんに直していただきたい!
Commented by uteomma at 2016-01-21 10:10
へぇ、へぇ~、金継ぎ教室!あるんだねぇ。実家の骨董趣味の父親が、よく金継ぎ済みのを買ってくるんだけど、自分でやったら面白そう!(というか我が家のあれやこれや、修繕していただきたい)
セットがなかなかのもんですねぇ。なるほど、金色のパテみたいのじゃなくて、最後に金粉なのか!我が地元の「お隣」金沢なら絶対お教室ありそうだなー。
数をこなすほど器を割らない←んだんだ(笑) でも今後「これ割ったらあなた殺されるわよ(MPLの仕様書風」な気持ちで器と向き合わなくていいから、いいよね。(?)
Commented by kuroyagie at 2016-01-21 13:07
masakoさん、こんぬつわ~

「根気よく丁寧に」作業する金繕いは、せっかちで雑がモットー(モットー?)の黒い動物には向いてないけど、masakoさんは意外と(意外と?)適性あるんじゃないかしらん。
そうそう、あんまり気に入らなくて「これ早く割れないかなー」と思う器はいつまでも割れず、お気に入りの器に限って割れる運命なんだよね。これぞマーフィー先生の法則。

9割方の作業は地味だけど、最後の金粉ショー(違)だけはほんと楽水~♪ キラキラの金粉を盛大に蒔いてると、キャバクラで豪遊する成金おじさんになった気分(笑)。ちなみに金粉蒔く時は下に紙を敷いて、息を潜めながら作業し、落ちた粉は徹底的に回収します。「微粒子に至るまでムダにはすまじ」という気迫が、これまた成金ぽくてたまらない(笑)。プラチナ粉なんてのもあるんだよ。見た目銀粉と変わらないじゃん、と思うから買わないけどね!(買えないとも言う) 

ガラスポットは確か、金粉で繕ったのが酸化して鈍色になった記憶が。ガラスも繕えるというのがいいよね。ヒビの入り方で趣も変わり、その点このポットのヒビは中途半端なんだよねー。でも、芸術的なヒビを入れるのって難しひ・・・
Commented by kuroyagie at 2016-01-21 13:08
chocottoさん、こんにちは~

うんうん、最近は金繕い教室のお知らせをよく見かけますね。そんなにお高くないけどお気に入り、という器が欠けたり割れたりした場合は、自分でちょこちょこ繕えばまた気分よく使えるから、なかなか便利です。

あ、すいません、順番がわかりにくかったかな、時系列でいうと「教室受講(7年前)→ポット&急須を繕う(数年前)→ソープディッシュを繕う&急須に金粉蒔く(去年)」です。教室では「ヒビ・欠け・割れ」それぞれの繕い方を一通り教えてもらったので、記憶を頼りにテケトーに直してます。ポットと急須のヒビは一見わからないくらい微細で、漆を塗るだけで直るんだろうかと半信半疑だったのですが、見事復活♪ なんちゃって漆なので、直し立ては匂いがすごいですけどね・・・

> 待機中の急須
黒山羊工房はテケトー流ヘタウマ派、お直し品は成金風に仕上ってまいります♪
Commented by kuroyagie at 2016-01-21 13:09
ウテオンマさん、こんにちは~

何をおっさる、富山は高岡漆器が有名じゃないですか(←現地のお店で見たことあるもん!)。さっきWikiってみたら、魚津市など越中富山は漆の一大産地で、漆器も盛んに作られてるみたいですよ。本物の漆を使ったガチのお直し教室とか、何食わぬ顔してやってそう。

金継ぎされた骨董のうつわ、あるある! なかには美術品クラスのものもありますよね。アテクシの作品(作品?)も、100年後にはmuseum pieceに・・・(ならんから)

> これ割ったらあなた殺されるわよ
ワハハ、そう言われるとかえって緊張して手が滑るずら~(笑)。マーフィー先生の法則の1つに「お気に入りの器ほど割れやすい」というのがあって(ないない)、今まで何度も痛い目に遭ってきましたが、金継ぎを習ってからは「ピンチはチャンス」、お直しのネタができたと思えるようになりました。次に割るのは数年後だと思いますが、また精進します。
Commented by ふくろうボタン at 2016-01-24 21:23 x
くろやぎさん、お帰りなさい。
お留守の間、寂しくてたまりませんでした。
そして、なんですと?金継ぎ.....
驚いて二日くらい金魚みたいに口パクしてました。
こうした技を習得して活用する....素敵過ぎる~。
こうなったら、数年待つことはありません。
お気に入りのものに、ちまっとな~んちゃって蒔絵しちゃうがよろし~。
Commented by kuroyagie at 2016-01-25 12:31
はい、ふくろうボタンさん、タロイモです~♪ また遊びに来てくださってありがとうございます。ぼちぼち続けていきますので、これからもよろしくお願いします❤

金継ぎは本来、ふくろうボタンさんみたいにコツコツ丁寧に手仕事される方こそ向いてると思います。絶対適性あるとみた!(力説) 私の場合、最後の金粉ショーと落ちた金粉の回収だけはめっちゃ力入ってますが、あとは至ってテケトーで、教室の先生が見たら倒れるに違いない・・・(雑すぎて) 

ま、蒔絵!?(汗) ふくろうボタンさんてば、黒山羊画伯のヘタウマ絵をご存じない? 何ちゅーか、それって伝統芸能に対する挑戦(つか冒涜)のような気がします(大汗)。それにしても、蒔絵とかうつわに絵付けする作家さんとか、すごいですよね。私は線1本引くのも大騒ぎなので、修正のきかない一発芸(?)を淡々とこなす職人さんは尊敬してしまいます。
Commented by maitin at 2016-01-25 16:17 x
隊長、遅くなりました!
今日やっとパソコンの電源を入れました!
久しぶりに来たら、隊長んちがピンク色になってる!!
そんで、器修理の趣味が増えてる!!(驚愕)
ヒィエ~~~!!!!

金色で継ぎ目を塗るなんて、なんか縁起良さそう❤
金ぴかってなんとなく名古屋の人っぽいし(え?)❤
うちにも割れた皿があるの~!
送ろうか?
練習すると上達するべ?ね?

ねーね、↓の記事のカレンダーいいね!
封筒みたいなの。そんなの売ってるんだね~。
うちなんてまだカレンダー買ってなくて、年賀状のおまけでもらった郵便局の小さい年賀状使ってるんだよ~。
少し離れるともう字が小さくて見えないの!
あ、そういえばさー、うちのYがローガンメガネ買ったの。アハハ~。
Commented by kuroyagie at 2016-01-26 12:17
おいこらまいちん、いらっさいませ~♪ 
まいちん邸は一面の銀世界だね。帝都はさぶいけど天気はよくて、ちょっと拍子抜け(この週末は引きこもる気満々だった)。

アハハ、確かに金色だと縁起よさそう。金粉はお高いので、作業しながら「このひと刷けでいくらになるかしらん」とかつい計算しちゃうけど、やっぱり銀より金の方が好きだぎゃ~と思う名古屋人。

・・・え、黒山羊工房にお直しを? はいはいはい、マブダチまいちんは特別に送料込み一式壱百萬圓で請け負うわ。決して悪いようにはしないから~♪(邪笑) つか、見かけによらず手先が器用なまいちん(って失礼だなおい)なら、めっちゃキレイに繕えると思うよ。筆使いも慣れてそうだし。深窓育ちで針も筆も持ったことないアテクシ(誰)にはハードル高いのよねー。

封筒カレンダーはアイデアがいいよね。今年はカレンダーとして使ってるけど、来年以降も月別領収書入れとして利用する予定。そういや、町内会でもらったカレンダーあるけど欲しい? 白地で文字がデカいから、どんなお目目にも優しいよ。つか、今ならカレンダー安売りしてるので、頼むから買ってください。あ、そうそう、最近はローガンメガネじゃなくてリーディンググラスとか言うらしいよ!
by kuroyagie | 2016-01-20 12:35 | 雑貨 | Comments(10)

永遠のソーイング初心者 黒やぎが綴る、縫い物の記録&時々その他。夢は桃やぎ服量産。


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